みどりの日と特段整合性はないのですが,天気予報では,悪天候というような話もあったのに,風が強いなぁ思っていたのは昨晩の話で,朝起きてみると快晴で,何か1日分得したような気分になってしまい,結局何をしたのかというと,昨晩から泊まりに来ていた実家で,文字通りの猫の額ほどの庭ですが,ぼうぼうに伸びた木の枝を終日剪定しているうちに日が暮れてしまいました。途中高枝切り鋏が壊れてしまうほどのハードワークで,夕方お風呂に入ると,上半身が至る所痛いのに気づいて,なんだか随分と仕事したような気分ですが,マンション子の子どもたちにとっては,こんな事でも立派な休日の過ごし方になるんだということを実感した一日でした。帽子もかぶらずやっていたためにか夕食のときに妻から焼けたねと言われたのですが,夜ニュースを観ていたら,関東地方は今年初の真夏日だったとのことでした。
ぼくが中学生の頃外で音楽を聴こうと思ったら,ラジカセしかなかったですが(そして,それを外で動かすには,使い切りの乾電池を買ってくるしかありませんでした。),今や,iTunes Match と Apple Music
のお陰様で,数万曲の自分のライブラリーのすべてをポケットの中に入れ,そのポケットの中のiPhone から Bluetooth で飛ばして,充分大きな音を鳴らすことができるようになりました(ぼくが日常使っているのは,こんな2,000円もしない防水スピーカーです。)。まったくこの数年で,屋外で音楽を聴く環境は劇的に進化しました。それにプレイリスト作って好きな音楽を並べるのもごく簡単というか,意のまま,気分のままにできるようになり,昨日書いたポールの曲なども,もともとシングルでしか出ていないものですが,あらゆる楽曲へのアクセスも実に容易になりました(告白すると,このプレイリスト作りは,行き詰まったときのぼくの手っ取り早い気分転換の方法の一つになっています。)。
それに,好きなアーティストの場合には,そのすべての作品に触れたくなるものですが,たとえば,Van Morrison などでも,一時期紙ジャケットで再発されたものの,リイシューが途中で終わってしまっていて,レコード棚で紙ジャケが歯っ欠けになっていた Saint Dominic's Preview や Hymns to the Silence
などを含め全部が聴ける状態で,今日みたいに夕方まで外で作業していてる間中連続してかけていても,発売順にいくと,70年代だけでもすべてを聴ききれない程です。
ただ,洪水のように音楽に浸れることは昔からみれば夢の生活なのですが,音楽を聴く愉しみが薄まってしまっては何にもならないし,却って,よくないですね。子どもたちを見ていると,Hulu
などでシリーズ物のアニメなどを立て続けに観ていたりして,さすがに放置プレイばかりのぼくでも何か言いたくなってくることがあります。1週間に1度30分しか観ることができなかったぼくの方がウルトラセブンは絶対真剣に観ていた自信があります。
それでも,やはりよいものにふれたときの感動は格別だし,不変であるようにも思います。なんていうと目利きがいいみたいですが,Astral Weeks
なんか本当にいいなぁと思うようになったのは,ごくごく最近のことなんですよね。でも,今日みたいな春の日には,これ以上ないほどにいいですねぇ。聴いていて,自分が幸福なのか,不幸なのかよく分からなくなってきたりします。
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