メールの署名部分にメールアドレスや事務所のHPのURLなどと並んで,ぼくという人間を知ってもらうのにいいだろうと思って,このブログ頁のURLを入れているのですが,流石に3年間一度も更新していないとなると,えらく気恥ずかしいですね。
このブログ頁では,ただ,その日聴いた音楽のことを書いているので,何か音を聴いていて,心が動くことが止まない限り,書くことはある意味いくらでもあるのですが,本当にこの2年ほどは忙し過ぎて,ブログ更新など夢のまた夢でした。
弁護士になりたての頃から,弁護士会の委員会活動や公益的な活動に随分と時間を割く方ではありましたが,2016年度から4年間担当した人権擁護委員会の委員長という役職と,2018年度から2年間担当した弁護士会川崎支部の支部長という役職は,どちらも,ぼくなど本来到底務まることのない弁護士会にとって本当に大切な役職で,弁護士会への人事推薦などを筆頭に,量的にも,半端のない分量の作業を連日強いられていました(そして,もちろん,自分のお客さんにもご迷惑をおかけすることのできないことは当然です。)。
そして,ようやく,今年の3月末に人権擁護委員会委員長も,川崎支部長も,お役御免になりましたので,ゴールデンウィークにブログ頁を更新してみようかなと思えるところまで回復したという次第です。
もっとも,委員会や支部の活動の中で,少しなりとも知見を広めたり,交流を深めることができたような活動,たとえば,川崎における反ヘイトの市民活動や,子どもの貧困問題に対する研究などについては,これからもむしろ身軽になった体で,弁護士会の活動にも橋渡ししながら,連携して継続的に取り組めたらと思っています。
ここでは,(実は,3年前には,存在すら知らなかったアーチストですが,)川崎つながりということで,あらゆる活動家へのエールを込めて,SHISHAMOをご紹介したいです。ボーカルの宮崎朝子さんの才能は,本当に素晴らしくて,ギタリストとしても,作家としても,ボーカリストとしても,驚くことばかりですが,ぼくが最も美しいと思い,また,尊敬できるところは,より良いもの,より高いところを目指して黙々と努力されているところ,それが音にまで結晶しているところです。フロンターレのために作った「明日も」など,ぼくが中学生のときに,拓郎の「人生を語らず」を聴いて鼓舞されていたのとまったく同じように,今年中学生になった長女が励まされているところを目の当たりしていますし,「私の夜明け」などヘイトを受けて傷ついている人たちのことを歌ったような実にロックを感じさせる歌ですが,こんな歌を歌ってくれる人って,心から信頼できますね。
昨年の夏は,家族で行けるのを楽しみにしていた等々力のコンサートが台風で文字通り流れてしまって,残念でしたが(前日の「夏の恋人」のリハーサル風景のビデオが上がっていますが,その夕日の美しさ,一生に一度しかないと感じられる切なさは,おじさんに,「生きる」の夕日のシーンを思い起こさせずにはいられません。),今年の夏は,新曲の「OH!」を歌いにどこかのフェスにでもなだれ込みたいです(「走りきった先に見える景色だけが,君が信じてきたものそのものだろ」っていう歌詞は,なんて素敵なんでしょう。おじさんには,涙しか出ないです。)。