次男が生まれたとき、最初長男と同じ保育園に入れなかったことが、(登園のために)車を買わざるを得なくなったきっかけでした。
排気量の割にコンパクトで小回りの効く感じがしたことに加えて、前列が3人がけて、両親の間に子どもが座れるという特等席のあったことが決め手になって、エディックスを購入し、”福助”と名づけ、以来、特に故障もなく助手席を満喫してきました。
当時は、まだ、FOMAの時代で、30Gあったハードディスクに、CDを厳選して音楽を入れ、携帯で繋いで、楽曲のデータも入れ、自分だけの車内ライブラリ作りを楽しんできました。
その後は、iPhoneの時代になり、さらには、iTune、Apple Music の時代になって、音楽は配信で無尽蔵に楽しめるようになって、旅に向かう自動車の中でも専らプレイリストを作ってかけるようになりました。
謝恩会でも、なんでも、楽しい集いに相応しいプレイリストの中心は、いつもビートルズの楽曲です。歌詞がぴたりと合っているので、自分の結婚式でもかけてしまったこともあって、Ob-La-Di, Ob-La-Da などは、いつも聞きたくなります(ポールの2017年春のワン・オン・ワン ツアーも、次男の誕生日プレゼントとして、東京ドームで家族みんなで楽しみましたが、Ob-La-Di, Ob-La-Da のイントロのピアノが鳴ったとき、歓喜のために、思わず横にいた次男と手を叩き合ったことをよく覚えています。)。
2019年の映画イエスタデイでも、エンドロールで使われていましたが、Ob-La-Di, Ob-La-Da は、歌詞のとおり、幸せな家族そのものの体現のようで、福助くんをお供にした数え切れないほどのお出かけの中で、いつもそこにビートルの楽曲が、そして、Ob-La-Di, Ob-La-Da が流れていました(お調子者の次男は、サビにくると、長女と一緒に、「オナラ」「オパピ」と車内で歌っていました。)。
そして、次男も、今年は17歳になり、土日も部活に集中していて、親と一緒に出かけることもなくなり、この度福助くんもついにお役御免になりました。
ポールは、今年6月18日には80歳になり、でも変わらず全米ツアーを続けています。最近は、YouTubeのおかげで、セットリストどころか、先週はここ、今日はここと、すべての公演で、開演前の様子から、すべてのパフォーマンスがそのままアップされていて、A Day in the Life のアウトロで幕を開け、一曲目の Can't By Me Love から本編最後の Hey Jude 、アンコールの1曲目で、ジョンとハモる、 I Got A Feeling を経て、The End まで全36曲、変わらぬ元気な歌唱のすべてを居ながら堪能できてしまいます(16日には、ブルースまで、The End のギターバトルに飛び入りしていました。)。そして、みんな観ている人がアップしているので、撮影者の周りで、家族で一緒に、歌ったり、踊ったり、楽しんでいるところが同時に配信されていて、そこに、一つ一つの家族の様が写り込んで、おじさんでも、女の子でも、みんながポールの曲を大声だして、時には、ポールとポールの楽曲と一緒にこれまで歩んできた道のりに感無量になって、思わず泣きながら、歌っている様を見るだけで、何かじんと来てしまい。ついには、人生を肯定してみてもいいような気になってしまいます。
Ob-La-Di, Ob-La-Da Life goes on, bra
La-la how the life goes on
福助くん、ありがとう。
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